ジャガー XJ-S V12

日本で多くの輸入車メーカーがクーペを贅沢にラインナップしていたバブル絶頂期、その中でもひときわ優雅なスタイリングが際立つ車がこのジャガーXJ-Sでした。

当時価格1145万円、こだわりが強い洒落者たちに愛された一台でした。

 

この車両は地下ガレージ保管の恩恵が随所に見られ、上品に散りばめられたメッキパーツのくすみもなく、ヘッドライトとテールライト、ゴールドのジャガーエンブレムも素晴らしい状態を物語るように光り輝いています。

細かく言えば、完璧なまでに英国車を代表する組み合わせとなっており、右ハンドル、ブリティッシュグリーン、アイボリーレザー＆ウッドインテリアのマッチングが一段と所有欲を掻き立てます。

自動車生産において、現代ではいかにコストを削るかが重要視されていますが、この当時はコストよりも品質を高め、いかに個性を追求して素晴らしい一台を生み出すかということが優先されており、XJ-Sにおいてそれが最も象徴されているのがV12エンジンだと思います。滑らかで美しい加速を生み出す最高峰のエンジンはまさにXJ-S最大の魅力と言っても過言ではありません。

 

 

今後ここまで妥協を許さず、最高を追求した車は造られることはないでしょうし、良質な状態の一台を探すこと自体ますます困難になると思われるので、ぜひこの機会に究極のラグジュアリークーペを所有してみてはいかがでしょうか。